平田レディースクリニック
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産科診療

●産科の診察費用は、実費診療が原則ですが、合併症(たとえば風邪など)が有るときは、その分だけは保険が使用できます。
●妊娠後期(32週頃)までは当クリニックにて検診をし、その間、責任もって管理させていただいており、検診時はいつも超音波計測を行い、4ヶ月目からはVideo(S-VHS)に超音波画像を記録して、お渡ししています。妊娠32週頃以後は、 分娩する施設にご紹介します。従って、妊娠経過中(当クリニック通院中)に切迫早産などの異常が生じた時は、通常、城北病院に病診連携にてご紹介申し上げます。

平成17年1月より、超音波診断装置をリアルタイム4D3Dの動画ができる)のできる機種(Voluson 730Pro)に更新しました。従来の断層像(2D)は胎児の顔と云っても、説明しないとよく分かりませんでしたが、3D(立体画像)で見た胎児の顔は一目で顔と分かり、実物を見ている様な感覚です。しかも、4Dでは、3D画像が動いているのですから、より一層リアルさが増すと思います。そのほか、3Dでの血流計測や組織を3Dで観察でき、画像がより鮮明になり、診断能力が格段にアップしております。 良いことずくめのようですが、それらのことをするには、時間が今までより余計にかかり、羊水の量が少ない場合や、胎児が後ろを向いて、お腹側を向いてくれないと顔の表情が分からないと云うことも有ります。 したがって、4D超音波診断は比較的羊水が多い妊娠24W頃に行うと当たりはずれが少ない。更に希望されれば、十分時間をとって、予約で4D外来を行います。

●分娩施設としての主な紹介先は城北病院などです。
●母体保護法に基づく人工妊娠中絶(妊娠12週未満)などの産科小手術は日帰り手術として行っています。

婦人科診療

●思春期・更年期・老齢期における種々の婦人科疾患 の診断と治療を行い、入院治療は行っていません。よくある婦人科疾患としては膣・外陰部疾患、性行為感染症(クラミジア感染、淋病、尖圭コンジローマなど)、卵巣機能不全に伴う月経不順、不正性器出血など、月経困難、月経過多、子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣腫瘍、更には、更年期障害、骨粗鬆症、子宮下垂などです。漢方薬による治療では、内科、皮膚科、耳鼻咽喉科、整形外科領域も治療対象としています。更に、婦人の内科疾患(高血圧、高脂血症や慢性胃炎、過敏性腸症候群などの機能性胃腸症など)は専門医の診察が必要な場合を除き、当クリニックで治療させていただきます。

更年期障害などは漢方療法、ホルモン補充療法(HRT)が主な治療法ですが、軽症のうつ状態などにも対応させていただいております。子宮頚ガン検診で異常のある、精密検査(コルポスコープ、組織診)にも対応しています。
●子宮内膜症、子宮筋腫などの保存的治療(手術をしないで、薬で治療する方法)は当クリニックにて管理させて いただきます。
避妊相談(低用量ピル、子宮内避妊具(IUD))、子宮下垂の保存的治療(手術をしないで、漢方薬、ペッサリーなどで治療する方法)などのご相談を承ります。
●健診としては、子宮ガン検診、成人健康診査、C型肝炎・B型肝炎ウイルス検査、大腸ガン検診、妊婦一般健康診査、乳児一般健康診査、などを行っています。
●一般的な不妊治療は行っていますが、体外受精などの高度生殖医療による不妊治療(ART)は行っていません。
●婦人科疾患で、日帰り手術(バルトリン嚢腫の造袋術、子宮内膜ポリープの切除、子宮内膜ソーハ術、子宮頚管円錐切除術など)が出来る場合随時予約にては行っています。
●入院、手術などが必要な場合には病診連携にて、城北病院、名古屋医療センター(旧国立名古屋病院)、上飯田第一病院などにご紹介します。

婦人科ガン検診について

 ガンは中高年の方に多く見られますが、若い方の婦人科ガンも増加傾向があります。当然の事ながら、早期にガンが発見されれば子宮や乳房を温存する縮小手術で済む場合も有ります。特に、20歳、30歳代の若い女性の検診率が低く、この年代にガンが増えているので、定期的なガン検診をお勧めします。
当クリニックでもガン検診を行っていますが、無症状で純粋にガン検診を希望される場合は健康保険の適応が認められなく自費診療になりますが、症状を伴う場合は健康保険が使えます。費用は検査内容によって異なります。

1.子宮頸ガン検診
 婦人科ガンで一番多いのは、子宮頸ガンで、子宮ガンの約70%を占めます。子宮の入り口にできることから、定期検診さえしていれば、比較的発見しやすいので、その間にガンができて、進行ガンで発見されることはまずありません。出血や帯下の症状を認めてからガンを発見しても、すでに進行している場合が多いのです。
子宮頚ガンの主な発生原因はHPV(ヒトパピローマウイルス)の性行為などによる感染です。尖圭コンジロームもHPV の感染によってできですが、これは頚ガンを作るタイプのウイルス(中・高リスク型)ではありません。初交年齢が低年齢化し、コンドームを使用しない傾向まのある若い人が増えた現在、20歳代の女性でも、前ガン病変や初期ガンの状態で発見される事が多くなってきました。誰がそのウイルスを持っているか分からないので、HPV(中・高リスクタイプ)の感染機会の多いと思われる方は念のため検査した方がより安心です。20歳代から子宮ガン検診を受けることをお勧めします。細胞診と一緒にHPV-DNA同定(中・高リスク型)検査を行うと、将来、子宮頚癌を発症するリスクの高い人とリスクの低い人の選別がより正確に出来ますので、詳しくは医師にお尋ね下さい。一旦手術不能な進行ガンになると、他のガンと同様で根治が難しくなります。

子宮頸ガン検診費は基本的には自費ですが名古屋市子宮ガン検診(20才以上)の場合は2年に1回自己負担金1700円でできます。HPV-DNA同定(中・高リスク型)検査は費用が自費で4800円です。

2.子宮体ガン検診
 子宮体部に発生する子宮体ガンは、近年増加する傾向にあります。このガンの特徴としは、子宮頸ガンに比べ、比較的高齢者に多く見られ、90%以上の症例が何らかの不正性器出血を伴っています。これらのことから、特に閉経後に不正出血が有る場合は要注意で、子宮体ガンを念頭に置いた検査をする必要があります。
子宮内膜の細胞検査、組織検査および超音波検査を行うことで、比較的容易に発見されることが多いので、症状が有ったら必ず受診しましょう(保険適応できます)。 無症状の方の体癌検診は頚癌ほどのメリットがなく、当クリニックでは特にお勧めはしていません。それより、月経不順や不正出血や下腹部痛などがあれば一度は受診してみて下さい。超音波断層法によりある程度の子宮体ガンスクリ−ニングは可能ですし、他の婦人科疾患が偶然にが発見されることもあるかも知れません。尚、無症状での子宮体ガン検診は自費になりますが、不正性器出血、褐色帯下、月経異常(月経不順、月経過多)などの症状が有る方は名古屋市子宮頸ガン検診と同時に体ガン検診を受けることが出来ます(頚ガン+体ガン検診の費用は2700円)

3.卵巣ガン検診
 卵巣ガンの約70%の症例は、進行ガンで発見されます。これは卵巣が腹腔内にある臓器で、外からは分かりにくいことが大きな原因です。したがって、症状が出たときには既に進行している状態が多いということになります。初期ガンで発見された症例の多くは、何らかの症状を訴えて産婦人科を受診し、たまたま行った超音波検査で発見されたりすることが多いようです。すなわち、卵巣ガンは定期的な検診を行うことで、早期に発見出来る可能性が有りますが、ガン検診としてはコストパフォーマンスが低く、無料での検診はありません。卵巣腫瘍の場合、超音波診断では悪性の所見が認められても、最終的には手術により組織学的(顕微鏡で調べる)に悪性とか良性とかの診断が確定します。月経障害、下腹部痛、月経不順などの症状があれば、産婦人科を受診して下さい。そうすればひょっとして卵巣ガンが発見されるきっかけになるかも知れません。卵巣ガン検診費(無症状での検診は自費、症状があって行う超音波診断は保険適応です)。

4.乳ガン検診
 乳ガン検診に関しては、日本では基本的に治療を外科が主体で行っている関係で、外科で行われる場合が多いのが現状です。当クリニックでも名古屋市内に在籍の方に対して、視触診による乳ガン検診を行っていましたが、平成17年度より、公費負担による乳ガン検診はマンモグラフィー併用方式導入のため、マンモグラフィ−ができる施設を受診される事をお勧めします。乳房にしこりがあるとか痛みがあるときは保険で診察できます。当クリニックでは乳腺専用の超音波プローブを備えていますので、ご相談下さい。

 低用量ピルの販売が認可され、徐々にピルによる避妊を行う人が増えています。しかし、従来より日本では経口避妊薬を使用する人は欧米に比べて遙かに少なく、低用量ピルが発売される前に行った、日本人を対象とした避妊法のアンケートでは、ピルによる避妊法を行う人は10%弱で、コンドームを使用する人が80%前後であった。他に膣外射精、荻野式、等の避妊法などもありますが、避妊効果は不確実で、時々失敗していました。 男性に任せた避妊法はいつかは失敗すると思った方がよいと思います(基本的に男性はコンドームをつけたりすることを嫌う傾向があり、女性が避妊の主導権を持っていないとだめなのです)。従って、より確実な避妊法として、卵管の結紮・切除などの手術による永久不妊法以外には、ピル(経口避妊薬)、IUD(子宮内避妊具)が挙げられます。ピルによる避妊法として、従来は中用量ピルが用いられていましたが、血栓症などの副作用が問題となり、日本の厚生労働省はピルとしての使用を認可しませんでした。最近になって、低用量ピルが経口避妊薬として、認可されましたが、それでも、血栓症の不安は完全にはなくなっていません。喫煙習慣のない方あるいは喫煙習慣のある35才未満の方(ヘビースモーカーを除く)では血栓症のリスクも低く、ほぼ100%の避妊効果がありますので女性自らが行う避妊法として、低用量ピルがお勧めです。また、月経量が多かったり生理痛がひどい人にはその治療もかねて低用量ピルが勧められます。ピル以外の避妊法でお勧めなのがIUD(避妊リング)ですが、未産婦には不向きで、2年に1回程度交換しなくてはいけません。毎回避妊に対し気にすることが無く、精神的負担が少ないのが利点です。従来のIUDでは、避妊効果がやや劣っていたが、銅付加IUD(マルチロードCu250)はその効果も高く、ピルに比べて遜色ないので、子宮筋腫や腺筋症の無い方(月経が多い方、不正出血をよく起こす方には勧められません)にはお勧めです。当クリニックでも採用しています。
低用量ピルについて
1.ピルの副作用(デメリット)
○主な副作用
吐き気、嘔吐、乳房痛、頭痛、不正出血※1など
○血栓症
○乳ガン※2

※1:不規則に起こる、月経とは異なる出血のこと。
※2:ピルを飲んでいると乳癌のリスクはほんの少し上昇するという報告があります。しかし、定期的に検査をすれば、異常の早期発見が可能です。

2.ピルの副効用(メリット)
○月経周期が規則正しくなる。
○月経痛がなくなる、軽くなる。
○月経血量が減少し、貧血が改善する。
○多毛症やニキビが改善する。
○卵巣ガン、子宮体癌が減少する(予防する)。
○骨盤内感染症が減少する。

3.ピルの1ヶ月分の費用
2,500円+処方料

4.ピルの種類
卵胞ホルモン(E)と黄体ホルモン(P)の量が一定であるピル(一相性)からE,Pの量を変化させたピル(多相性)まで、各種有ります。さらに、ピルを初めて開始するとき、ピルを月経の何日目から開始するかで分けると、Day 1 Start Pill と Sunday Start Pill (月経が日曜日には来ない様にするため)とに分けられます。当クリニックは1相性、3相性種々そろえております。
 
IUD(避妊リング)について 
1.種類
太田リング、FD-1、マルチロードCU250(銅付加IUD)

2.避妊効果
太田リング、FD-1などのIUD数%の妊娠率があった。マルチロードCU250は銅を付加して避妊効果を高め、0.1%〜1.2%といわれている。

3.費用 
マルチロードCU250装着は25,000円、 除去は5,000円(2〜2.5年で交換)

4.副作用及び欠点 
子宮内異物である事から、過多月経、不正出血などが起きやすく、子宮筋腫、腺筋症などで子宮腔が変形していたり、頚管が弛んでいたりすると自然脱出などが発生しやすく、時として、妊娠してしまうこともある。

平田レディースクリニック 

院長 : 平田  修 
〒462-0034名古屋市北区天道町2丁目34 
TEL  052-914-7277